野口農園の初代である國之介が創業時に柳蓮(ヤナギ)を植え付けた深い田で、苦労しながら蓮根に真摯に向き合う姿に思いを馳せて名付けたのが「柳蓮田」です。しかし、このような作物への姿勢は野口農園だけに限るわけではありません。
品質を支えるのは、農家の持つ高度な技術や技能です。それは常に農作物と接し、観察し、そして成長を見続けることで身に着くもの。農家の持つ技術や技能は作物に対する深い愛情に裏打ちされているのです。
しかもそれは、一農家の天賦の才能や経験の蓄積だけではありません。代々の農家たちが苦労をしながら身に着け、親から子へと受け継がれてきたもの。一つの家や集落を超え、日本中の農家が永い間守り続けてきた大切な遺産です。
しかし、このような我々の高度な技術や技能の価値は、農業界にも押し寄せるハイテク化の波におされて急速に忘れられつつあります。
代々の名もなき農家が残した遺産を受け継ぎ、農業の価値を社会に伝える。このことを旗印に集った日本全国の農家有志による農作物ブランドこそ柳蓮田です。